付け替えにより川根市代駅から長島ダム右岸までの間が標高差ができて急勾配となるため、アプト式のラック式鉄道が採用された。川根市代駅をアプトいちしろ駅と改称、長島ダム右岸に長島ダム駅を新設して、この2駅間を電気機関車によって推進する方式である。また、ダム湖を渡る鉄橋を「奥大井レインボーブリッジ」と名付け、橋の中間に奥大井湖上駅を新設した。こうした工事により大井川鐵道は蒸気機関車導入に次ぐ新しい特徴を得ることとなった。その後、井川線には「南アルプスあぷとライン」の愛称が付けられた。
平均標高:659 m